古民家再生・リフォーム事例2~施設・宿・店舗~

事例1 古民家再生リフォーム 一般住宅 事例2 古民家再生リフォーム 施設・宿・店舗

施設・宿・店舗の古民家再生事例

松井郁夫建築設計事務所がこれまでに設計を手掛けた古民家再生・リフォームのなかから、施設・宿・店舗の事例をご紹介します。施主様が古民家再生を選んだ理由や実際に施工した感想、そして誕生した住まいに対する設計士・松井郁夫(当事務所代表)の想いについては、以下をご覧ください。

最近では、カフェをはじめとする各種商業施設の古民家再生が増えています。それだけ、古民家特有のおくゆかしさ、柱や梁を壁のなかに隠さず露出させた意匠のダイナミックさなどが支持されているということでしょう。伝統的な「和」のスタイルの施設や宿だけでなく、古民家の味わいをうまく活かした和洋折衷のお店も人気です。

事例1:やなぎや薬局

事例詳細
業種・業態 薬局
場所 福井県大野市
予算 約4,500万円
重視した部分 ・豪雪地帯の古い店舗を取り込んだ3世代住宅
・歴史的町並みへの融合
打ち合わせ 12回
期間 計画~設計 約3年(途中1年のブランクあり)
着工~引き渡し 約6ヶ月
間取り図  
事例写真

住まい手の声
なぜ古民家再生にしたのですか?

当時の家はもう100年以上前に建てられたもので、自分の代で建て替えなければなかったのですが、コンクリートの建物には不安や違和感があり、準防火地区ということで新築の木造住宅が建てにくいという現状もありました。長く住み続けてきた家に愛着があったので、それを引き継げるといいなという思いは持っていましたが、最初から古民家再生に関心があったわけではありません。ただ、いろんな選択肢を探したら結果として古民家再生に行き着いたという感じでしょうか。

今回の家づくりで特にこだわった点を教えてください。

間取りなどに関しては特にありませんでした。強いていえば、土地になじんだ外観ということでしょうか。奇をてらったデザインなどはすぐに飽きてしまいますし、つくった直後はよくても愛着が長く続かないでしょう。その点、やはり街の景観に溶け込む木造住宅は、歴史に選択された古きよき形なのかなと思いました。

依頼から打ち合わせ、設計、施工のなかで苦労したこと、嬉しかったことはありますか?

苦労というほどではありませんが、外観の美しさと中の使いやすさの両立が難しかったです。この家は2階建てですが、昔は「2階は物置」というのが当たり前で居住スペースにするという発想がなかったため、人間の背の高さよりも梁の位置が低いところもあって使い勝手がよくない状況でした。しかし、外観のバランスとしては高くならないほうが美しい。どちらにどれくらい重きを置くかを考えるのに時間がかかりました。

実際に住んでみて、感想はいかがですか?

ひと言で表現すると、「違和感がない」に尽きます。それだけ街の景観にも私たちの生活にも合っていたということでしょう。住居としても店舗としても、過ごしているなかで何のストレスも感じません。建てた当時は7~8人で暮らしていた家族が現在は2人だけになってしまい、広すぎるかなと感じていますが、また増えることもあるでしょうし、松井さんには生活スタイルに合わせて間取りを変更できるようにしてもらっているので、心配はしていません。

設計士・松井郁夫の感想
城下町の中心に建つ百年の歴史ある町屋の再生

私のふるさと、越前大野にある老舗の町屋です。朝市の立つ、歴史ある通りに面しています。明治32年と35年に大火があって街が焼けていますから、約100年前の建物ということになります。

裏日本の重い雪が3mも降る豪雪地帯ですが、建物の真ん中に太い柱が一本あるだけのワンルームの家です。それだけに、間取りが自由になるよさがあります。そこで、おじいちゃんからお孫さんまで家族みんなで考えた間取りを採用して再生しました。お孫さんの意見で庭が残り、「自由廊下」と名付けた広い廊下もできました。雪国の冬の生活が楽しくなる家です。構造の計算をしっかりして再生したので、あと100年生きる家になればいいなと思っています。

事例2:まちづくり酒屋・情報銀行

事例詳細
業種・業態 酒屋・銀行(2つの施設を渡り廊下で連結)
場所 熊本県宮原市
予算 約6,500万円
重視した部分 元酒屋の商家とRCの銀行をまちづくりの拠点として再生
打ち合わせ
期間 計画~設計 約1年
着工~引き渡し 約1年
間取り図  
事例写真

住まい手の声
なぜ古民家再生にしたのですか?

江戸時代に建てられた商家と、大正時代に建てられた酒屋を新しいものに替えるという地域計画がきっかけです。20~30年前でしたら周囲が新しい建物をつくるのに積極的だったと思うのですが、地域のみなさんとワークショップを重ねた結果、宮原の歴史や思い出が詰まった建物をまちづくりの拠点として大事にしていこうというお話になりました。とはいえさすがに古い建物ですので、現代にふさわしいつくりに変えていくことになったんです。

松井郁夫建築設計事務所との関係について教えてください。

宮原町(現・氷川町)は国土庁(現・国土交通省)の地域活性化アドバイザー派遣制度に手を挙げていたのですが、そこでまちづくりのために来てくださっていたアドバイザーの方に紹介していただいたのが松井さんでした。松井さんご自身も国土庁の地域活性化アドバイザーでしたので、すぐにご理解をいただけました。

今回の家づくりで特にこだわった点を教えてください。

今回の古民家再生の目的は2つありました。ひとつは役場の職員と地域にお住まいの方が集まって議論できる場所をつくること。もうひとつは、用事がなくても地域の方が気軽に訪れて雑談できる居心地のよい場所をつくること。前者は公民館、後者はサロンのようなイメージでしょうか。それを役場主導ではなく、住民のみなさんと話し合って決めていくことにこだわりました。

依頼から打ち合わせ、設計、施工のなかで苦労したこと、嬉しかったことはありますか?

まちづくり酒屋・情報銀行は竣工するまでに6年くらいかかっているのですが、自治体と地域の方々が一緒に建物の価値や存在意義を再確認できたことの意味は大きかったと考えています。当初は「全部取り壊して駐車場に」というような案もあったのですが、地域のお子さんやサークルに所属する方たちのことを考えると、駐車場にならなくてよかったです。

設計士・松井郁夫の感想
薩摩街道に建つ酒屋と銀行をまちづくりの拠点として再生

まちづくりの中心となる古民家の再生です。熊本県は宮原という町の、公共の建物で民家再生をしました。町の人たちと参加型のワークショップを実施して、使い方を決定。台風の被害があり傷んでいましたが、地元の業者さんたちの努力できれいになりました。

まちづくり酒屋は、コンクリートの「まちづくり情報銀行」と渡り廊下でつながっています。町に住んでいる人の意見を情報銀行に預けると、“利子”が付いて帰ってくるというコンセプトです。「まちづくり酒屋」にはお酒が飲めるカウンターがあります。“ノミニケーション”でまちづくりとは素敵ですね。

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